リハビリテーション物理療法
なぜこの治療で症状が改善されるかを理解されないままでは効果があがりません。
どのような効果が期待できるかご紹介いたします。
SSP
刺さない鍼治療です。体表面にSSP電極を置き、低周波通電を行い刺激する治療です。その刺激が脳や脊髄に作用して痛みを感じにくくしたり、鎮痛効果をもたらします。置鍼療法の欠点である針の破損や刺す時の痛み、感染の心配がありません。
治療法
痛みのある場所に電極を置きます。
時間は10分です。
注意点
直接患部に器材をあてますので、はり薬などははがしてください。
干渉波
周波数の異なる2つの電流を流すことにより、体内で干渉低周波が発生します。この電流を利用して体の深部まで優しく働きかけ、心地よい刺激を与えることが出来ます。筋収縮により血行改善を促し鎮痛作用を生じます。また、吸引導子によりマッサージ効果も期待できます。
治療法
痛みのある部分を囲むように電極をつけます。
時間は10分です。
注意点
直接患部に器材をあてますので、はり薬などははがしてください。
低周波
幅広い周波数帯で対表面から深部まで飽きない刺激が感じられます。深部に刺激感が届き難い筋肉層が多い部位などにも効果があります。刺激により血行を促し疼痛をやわらげます。治療後も治療効果が継続します。
治療法
痛みのある部位に電極をつけます。
時間は10分です。
注意点
直接患部に器材をあてますので、はり薬などははがしてください。
頚(くび)の牽引
牽引すると骨と骨の間が広がることにより、そこから分岐する神経根周囲の循環や、リンパのうっ滞が改善されたり、椎間板にかかる負荷やストレスを軽減し椎間板からの痛みをとります。また圧迫されていた神経根の通り道も広がり肩から手にかけての痛みやしびれ、筋力低下などを回復させます。頚の後方の筋肉を伸ばしたり、緩めたりを繰り返すことにより筋肉の緊張をほぐし和らげる効果もあります。
治療法
座った状態で頚を軽く前方へ曲げ、バンドを装着します。頚引中は頚の筋肉をリラックスさせてゆるんだ状態が望ましいです。
注意点
めがねはお外しください。
腰の牽引
牽引によって、椎間板の内圧を減らし椎間板にかかる負荷やストレスを軽くします。また圧迫されていた神経根の通り道が広がり下肢の痛みやしびれを軽くします。腰の筋肉を伸ばす、ゆるめるを繰り返すことにより筋肉の緊張をほぐし和らげます。引っ張る力が強いほど有効というわけではなく、強すぎれば腰の筋肉は緊張してしまい逆効果となります。体重の1/3~最大1/2程度が良いと以前は言われていましたが、当院の牽引装置は座るだけで自動的にリクライニングし理想的前屈位牽引姿勢をとることが出来るので少ない牽引力で(体重の20%~25%位)効率的な牽引が出来ます。
注意点
コルセットはお外しください。
温浴
浴槽の中で温水による温熱効果、色々なパターンの噴流によりマッサージ効果があります。暖めることで血行の改善による疼痛や筋肉の緊張が緩和されます。浴槽のなかで温まると筋肉もほぐれ、動かしにくくなった関節も動かしやすくなります。
リラックスしていただけますように入浴剤を入れております。
運動療法…下肢運動
油圧式トレーニングマシーンを使用しています。実施者自身が発揮する力に応じて負荷が自動的に調節されますので、無理な負担がかかることなく運動出来ます。
よって、体調がすぐれなかったり途中で疲れても小さな抵抗で運動を継続・完遂できます。また、筋線維が引き伸ばされる方向の動作が少ないので、筋線維の損傷が少なく、筋肉痛になりにくいです。
強化する部位
大腿前面、大腿後面
超音波
超音波を振動エネルギーに変換させ、導子を患部に触れることによって振動を体内に伝えます。細胞への微細な振動にはミクロマッサージの効果があり、皮膚面を押すだけの手技よりも効果的です。また、振動に伴う温熱作用によって血行を促進させ、疼痛を和らげたりすることができます。
主な効果としては、温熱効果・血行促進・神経を刺激して痛みを和らげる・けがの回復を促進させるなどです。
治療法
痛みのある部位にゲルを湿布し、導子をゆっくり小さく動かします。治療時間は5分間行います。
ウォーターベッド
全身のマッサージです。水本来の流体特性を、マッサージや指圧などの手技療法に応用し、ウォーターベッドならではの浮遊感に抱かれながら、力強い・心地よい刺激を感じられます。また、治療中は自然の音を素材にしたリラクゼーションサウンドを聞きながら身体の治療ばかりでなく心を和ませ心身共に癒しの効果が得られます。
治療法・注意点
ベッドはやわらかいので縁の硬いところに腰掛け、ゆっくりと横になってください。強さは調節できます。
時間は10分です。
空圧マッサージ
循環系の改善を行うことによって、脚にたまった血液・リンパ液および余分な水分を効果的に中枢に戻します。血行促進、疲労回復、筋肉の疲れをとる、筋肉のコリをほぐす、神経痛・筋肉痛を和らげます。
治療法
ブーツの中に左右それぞれ脚をいれます。座位でも臥位でも出来ます。時間は10分です。
ホットパック
ホットパックとは、暖かい物質で患部を覆うことによって、その部の組織を加温して治療に役立てようとする温湿布の総称です。
加温した組織の循環を向上させて組織の修復力を高め、組織の栄養状態を改善してその機能を高め、痛みを誘発する物質を排除することによって疼痛を緩和する効果があります。
当院で使用しているのは保温材にマイクロカプセルを使用した乾式パックです。従来の湿式ホットパックより高い熱量を誇り、深部までの温熱作用を実現しています。
治療法
痛みのある部分を覆うようにホットパックをあてます。時間は10分です。
注意点
かぶれ等の皮膚異常が起こる恐れがあるため湿布等のはり薬ははがしてください。